H28年 水質概論 問3解説

水質汚濁防止法に規定する指定物質に該当しないものはどれか。

  1. 酢酸エチル
  2. 塩化水素
  3. ジクロロメタン
  4. 硫酸
  5. キシレン

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

水質汚濁防止法に規定する指定物質とは、具体的には水質汚濁防止法施行令第3条3項に規定されている物質のことです。ここには56物質が規定されていて、この中にジクロロメタンがないため、(3)が正解となります。

しかし、この56物質を覚える必要があるかといえば、個人的にはその必要はないと考えます。

この問題の別のアプローチとして、まず水質汚濁防止法には「有害物質」と「指定物質」があることを知っておいてください。

有害物質は、人の健康に被害を生ずるおそれがある物質として、28種類が指定されています。指定物質は、公共用水域に多量に排出されることにより人の健康や生活環境に被害を生ずるおそれがある物質として、56種類が指定されています。

つまり、有害物質はそこそこ危険なもので、そのため試験でも頻出ですし、実務上も頭に入れておいたほうが良い物質が多く含まれます。一方の指定物質は、有害物質ほどは危険ではないといえます。

よって、指定物質を56種類覚えるよりは、有害物質を28種類覚えて、それ以外は指定物質と考えるほうが妥当です(有害物質でも指定物質でもないものは選択肢になりづらいため)。

有害物質の28種類を以下に列挙しますが、選択肢(3)のジクロロメタンはここに含まれています。

  1. カドミウム及びその化合物
  2. シアン化合物
  3. 有機燐化合物
  4. 鉛及びその化合物
  5. 六価クロム化合物
  6. 砒素及びその化合物
  7. 水銀及びアルキル水銀その他の水銀化合物
  8. ポリ塩化ビフェニル
  9. トリクロロエチレン
  10. テトラクロロエチレン
  11. ジクロロメタン
  12. 四塩化炭素
  13. 1,2-ジクロロエタン
  14. 1,1-ジクロロエチレン
  15. 1,2-ジクロロエチレン
  16. 1,1,1-トリクロロエタン
  17. 1,1,2-トリクロロエタン
  18. 1,3-ジクロロプロペン
  19. テトラメチルチウラムジスルフィド(別名チウラム)
  20. 2-クロロ-4,6-ビス(エチルアミノ)-s-トリアジン(別名シマジン)
  21. S-4-クロロベンジル=N・N-ジエチルチオカルバマート(別名チオベンカルブ)
  22. ベンゼン
  23. セレン及びその化合物
  24. ほう素及びその化合物
  25. ふっ素及びその化合物
  26. アンモニア、アンモニウム化合物、亜硝酸化合物及び硝酸化合物
  27. 塩化ビニルモノマー
  28. 1,4-ジオキサン

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