H27年 水質有害物質特論 問12 問題と解説

検定方法としてイオンクロマトグラフ法が規定されていない物質はどれか。

  1. ふっ素及びその化合物
  2. アンモニア及びアンモニウム化合物
  3. 亜硝酸化合物
  4. 硝酸化合物
  5. ほう素及びその化合物

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

イオンクロマトグラフ法は、以下の4つの検定に用いられます。

  • ふっ素及びその化合物
  • アンモニア及びアンモニウム化合物
  • 亜硝酸化合物
  • 硝酸化合物

よって、残る(5)が正解となります。

イオンクロマトグラフ法はイオン化しやすく、かつ、イオンの形が単一でないと測定が難しいです。「ふっ素及びその化合物」であればイオン形は「F」になりますし、「アンモニア及びアンモニウム化合物」なら「NH4+」になります。

一方、「ほう素及びその化合物」は水中で「ほう酸塩イオン」のほか、イオン化していない「ほう酸」も相当の割合で存在できます。よって、「ほう素及びその化合物」をイオンクロマトグラフ法で測定しても精度が欠けることになります。

ほう素及びその化合物の検定方法として定められているのは、以下の4つです。

  • メチレンブルー吸光光度法
  • アゾメチンH吸光光度法
  • ICP発光分光分析法
  • ICP質量分析法

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