H27年 水質有害物質特論 問11 問題と解説

ガスクロマトグラフ法による揮発性有機化合物又は農薬の検定において、分離、濃縮を目的とする前処理法として、用いられないものはどれか。

  1. パージ・トラップ法
  2. ヘッドスペース法
  3. 溶媒抽出法
  4. 水蒸気蒸留法
  5. 固相抽出法

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

揮発性有機化合物を分離、濃縮するための前処理方法は、以下の3つです。

  • パージ・トラップ法
  • ヘッドスペース法
  • 溶媒抽出法

また、農薬を分離、濃縮するための前処理方法は、以下の2つです。

  • 溶媒抽出法
  • 固相抽出法

よって、残る(4)が正解となります。

水蒸気蒸留法はふっ素化合物を分析する際の前処理方法として重要なので、併せて押さえておいてください。ふっ素化合物の分析の際、ふっ化物イオンと安定な錯イオンを生成するアルミニウム(Ⅲ)や鉄(Ⅲ)などが共存する場合、水蒸気蒸留操作によってこれらの妨害物質を除去します。

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