H27年 水質有害物質特論 問2 問題と解説

有価物の再資源化に関する例として、最も不適当なものはどれか。

  1. 金、銀、パラジウムなどを含むめっき廃液の電解還元回収
  2. アルミ建材表面処理排水より生成するスラッジからの副生硫酸アルミニウムの製造
  3. ステンレス鋼材表面処理水のニッケル、クロム、鉄を含む処理スラッジの再資源化
  4. 半導体製造プロセスの含ふっ素排水からのふっ化カルシウムスラッジをふっ酸製造工場で再資源化
  5. 古紙再生排水より生成する汚泥からの1,4‒ジオキサンの回収

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

1,4‒ジオキサンは平成24年(2012年)の水質汚濁防止法の改正で有害物質として追加され、排水基準が定められた物質です。

これは溶媒として用いられるほか、界面活性剤の製造工程で副生成物として発生します。有害なので汚水処理で除去しなければいけませんが、これを回収して再資源化するという類の物質ではありません。

ちなみに、1,4‒ジオキサンが古紙再生排水に多く含まれているかといえば、そうでもありません。界面活性剤製造業の排水に多く含まれます。

コメント