H27年 水質有害物質特論 問1 問題と解説

スラッジ処理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. スラッジをコンクリート固化しても、有害物質の溶出を完全に防ぐことはできない。
  2. 炭酸塩の脱水スラッジを埋立処理した場合は、雨水や地下水によって重金属が溶出することがある。
  3. 山元還元法とは、スラッジを鉱山や製錬所などに戻して、無害化もしくは再利用する方法である。
  4. 焼結処理法を通常条件下で運転すると、クロム(Ⅵ)はクロム(Ⅲ)となり、不溶化処理することができる。
  5. スラッジからの有価金属の回収においては、金属含有量とともに含水率が重要である。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

スラッジを焼結処理をすると、クロム(Ⅲ)が酸化されてクロム(Ⅵ)になります。クロム(Ⅵ)はクロム(Ⅲ)よりも毒性が高い上、水に溶けやすいので、クロムを多く含むスラッジを処理する場合、焼結処理法は向いていません。

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