H27年 汚水処理特論 問5 問題と解説

凝集分離に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 凝集過程における凝集の速度(粒子濃度の減少速度)は、粒子濃度が高いほど大きい。
  2. フロック形成速度に関係するG値は、(W:単位体積当たり動力量、μ:水の粘性係数)で表される。
  3. 水平流形の凝集沈殿装置において、フロキュレーターを多段で設置する場合、下流に行くほど攪拌強度を段階的に大きくするように設計する。
  4. スラリー循環形の凝集沈殿装置では、スラリープールの一部に設けたコンセントレーターでフロックを沈殿濃縮させて、槽外に排出する。
  5. スラリー循環形の凝集沈殿装置は、水平流形に比べて設置面積当たりの処理水量が大きい。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

水平流形の凝集沈殿装置は最初の段階で汚水と薬剤を充分に混ぜて反応させ、その後フロックを生成させる段階があり、最後にそれを沈殿させます。よって、最初の反応されるところはよく撹拌し、フロック生成のところでは撹拌を少しゆるめ、沈殿中はあまり撹拌させないようにします。

つまり、(3)は「攪拌強度を段階的に大きくする」ではなく、「攪拌強度を段階的に小さくする」が正解です。

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