H27年 大規模水質特論 問8 問題と解説

コークス炉ガス精製排水の処理に関する記述のうち、誤っているものはどれか。

1. 生物処理の前処理として、蒸気ストリッピング処理によって、アンモニア、シアンを低減させる。
2. 高分子の油分は、難生物分解性で活性汚泥に付着することがあるので、前処理により除去する。
3. 生物処理としては、生物膜法が最も一般的である。
4. 凝集沈殿槽では、生物処理水のSS、残留するCOD、色度成分などを凝集剤によって凝集し、沈降分離する。
5. 凝集処理においては、補助剤としてポリマーを用いることが多い。

　解 説　　　　

コークス炉ガス精製排水(安水)は(1)にある通り、蒸気ストリッピング処理によってアンモニアやシアンを減らし、その後、活性汚泥法を用いてBODや残存しているアンモニア、シアンなどを処理します。そして、活性汚泥法の処理水に残留するSSやCOD、色度成分などは凝集沈殿処理を行います。

よって、(3)は「生物膜法」ではなく、「活性汚泥法」が正しいです。