電気集じん装置の一段式と二段式に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 一段式は、二段式に比べ再飛散に対して有利である。
- 二段式では、ダストの見掛け電気抵抗率が異常に高い場合に起こる逆電離を避けることが困難である。
- 二段式は、集じん電極間隔を小さくして、集じん電極面積を大きくできる。
- 一段式は、産業用に広く用いられている。
- 二段式は、空気清浄器等にも採用されている。
正解 (2)
解 説
一段式と二段式というのは、荷電形式による分類です。ダストの荷電とダストの集じんを一緒にやるのが一段式で、それぞれを分けて行うのが二段式です。
(1)について、一段式だと同じ場所で荷電と集じんを行うので、再飛散のリスクが減ります。
(2)について、二段式だと荷電部と集じん部が分かれているため、逆電離を避けることが可能です。逆電離が問題となるのは、むしろ一段式のほうです。
(3)について、二段式は荷電部と集じん部が分かれているため、集じん部では集じん電極面積を大きくするために電極間隔を小さくすることが可能です。一段式だとダストを荷電させるためにスペースが必要なので、電極間隔をあまり狭くするわけにはいきません。
(4)について、一段式は(1)のように再飛散の面でメリットが大きいので、産業用として広く用いられています。
(5)について、二段式のメリットは(3)に関連して、装置の大きさを小さくできることです。このため、空気清浄器として使われることもあります。
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