H26年 大気有害物質特論 問8 問題と解説

JISのイオンクロマトグラフ法による排ガス中のふっ素化合物の濃度を測定する方法に関する記述中、下線を付した箇所のうち、誤っているものはどれか。

排ガス中のガス状ふっ素化合物を(1)水酸化ナトリウム溶液の吸収液に吸収させる。測定に影響する(2)アルミニウム(Ⅲ)が存在しない場合、吸収液の一定量に(3)陰イオン交換樹脂を加え、(4)二酸化炭素を除いた空気又は窒素を10分間通気して、これを分析用試料溶液とする。ふっ化物イオンとしての定量には(5)電気伝導度検出器が用いられる。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

「陰イオン交換樹脂」ではなく、正しくは「陽イオン交換樹脂」です。

ちなみに、(2)のあたりに「アルミニウム(Ⅲ)が存在しない場合」とありますが、アルミニウム(Ⅲ)などが共存する場合、ふっ化物イオンと安定な錯イオンを生成するため、測定誤差の原因となります。そのような場合は、事前に水蒸気蒸留操作を行うことで、アルミニウム(Ⅲ)などを取り除くことができます。

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