H26年 大気概論 問1 問題と解説

微小粒子状物質による大気の汚染に係る環境基準に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 1年平均値が15μg/m3以下であり、かつ、1日平均値が35μg/m3以下であること。
  2. 微小粒子状物質による大気の汚染の状況を的確に把握することができると認められる場所において、濾過捕集による質量濃度測定方法又はこの方法によって測定された質量濃度と等価な値が得られると認められる自動測定機による方法により測定した場合における測定値によるものとする。
  3. 工業専用地域、車道その他一般公衆が通常生活していない地域又は場所については、適用しない。
  4. 微小粒子状物質とは、大気中に浮遊する粒子状物質であって、粒径が2.5μmの粒子を50%の割合で分離できる分粒装置を用いて、より粒径の小さい粒子を除去した後に採取される粒子をいう。
  5. 微小粒子状物質による大気の汚染に係る環境基準は、維持され又は早期達成に努めるものとする。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

微小粒子状物質とは、いわゆるPM2.5のことです。これは、粒径が2.5μmの粒子を50%の割合で分離できる装置を通り抜けた粒子のことを指します。

よって、(4)は最後のほうの「より粒径の小さい粒子を除去した後に採取される粒子」が間違っていて、正しくは「より粒径の大きい粒子を除去した後に採取される粒子」となります。

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