H26年 水質有害物質特論 問2 問題と解説

共沈に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. カドミウムは、鉄(Ⅲ)の存在下では、水酸化カドミウムの溶解度積から計算されるpHより低いpHで沈殿する。
  2. セレン(Ⅳ)に対して、鉄(Ⅲ)による共沈処理が有効である。
  3. カドミウムに対して、クロム(Ⅲ)は鉄(Ⅲ)より共沈効果が大きい。
  4. ひ素(Ⅴ)よりもひ素(Ⅲ)に対して、鉄(Ⅲ)による共沈処理は容易である。
  5. 共沈処理の反応機構の一つとして、複合多核錯体の生成がある。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

ひ素(Ⅴ)は水中でイオンでいることが多いため、簡単に凝集剤と反応し、沈殿させることができます。

一方のひ素(Ⅲ)は、水中でH3AsO3という非解離性の分子でいることが多いので、共沈処理が難しいです(H3AsO3という化学式を覚える必要はないと思います。あくまで参考として載せました)。

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