H26年 汚水処理特論 問19 問題と解説

NH4-N200mg/Lの排水を処理している硝化槽がある。この処理運転に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 硝化槽でpHが低下するのでアルカリを添加する設備を設け処理運転した。
  2. 溶存酸素濃度を2~3mg/L程度で運転した。
  3. 亜硝酸生成により処理水CODMnが上昇したので、活性炭吸着設備を設けた。
  4. 硝化槽の水温が10℃以下になったので加温した。
  5. SRTを長くし、硝化菌を処理系内に維持するように運転した。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

活性炭はそれ自身、極性の小さなものです。吸着はファンデルワールス力によるもののため、極性物質(水など)よりも非極性物質(炭化水素など)との相性が良くなります。

よって、亜硝酸のような親水性が強い物質は吸着されにくいので、ここで活性炭吸着設備を設けてもメリットは少ないです。

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