H26年 汚水処理特論 問16 問題と解説

りんの除去に関する記述中、下線を付した箇所のうち、誤っているものはどれか。

通常の生物処理において、りんは菌体合成に必要な(1)栄養塩である。一般に、細胞中のりんの含有率は乾燥菌体質量の(2)1~2%程度であり、通常の生物処理で除去可能なりん量は、除去(3)BODの1/100程度である。したがって、富栄養化対策としてのりん除去は、(4)生物処理水を対象に(5)有機凝集剤を用いた処理が行われている。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

りんの除去は、鉄系やアルミニウム系の無機凝集剤による凝集分離処理を用いるのが普通です。これは、りん酸イオンと鉄やアルミニウムが難溶性の塩を形成するため、凝集沈殿を効率的に行えるからです。

よって、(5)は「有機凝集剤」ではなく、「無機凝集剤」となります。

コメント