H25年 大気概論 問2 問題と解説

浮遊粒子状物質及びオキシダントの生成の原因とならない物質として、大気汚染防止法に規定する揮発性有機化合物から除かれている物質はどれか。

  1. メタン
  2. エタン
  3. プロパン
  4. ベンゼン
  5. トルエン

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

光化学オキシダントの原因物質がNOxと非メタン炭化水素のVOCであることを知っていれば解ける問題です。

メタンは光化学オキシダントの原因物質にはなりません。また、揮発性がとても強いため、粒子化せず、浮遊粒子状物質にもなりません。

揮発性を持つ有機化合物ながら、浮遊粒子状物質及びオキシダントの生成の原因とならないためにVOCから除外されるものには以下の8種類があります。

  • メタン
  • クロロジフルオロメタン(HCFC-22)
  • 2-クロロ-1,1,1,2-テトラフルオロエタン(HCFC-124)
  • 1,1-ジクロロ-1-フルオロエタン(HCFC-141b)
  • 1-クロロ-1,1-ジフルオロエタン(HCFC-142b)
  • 3,3-ジクロロ-1,1,1,2,2-ペンタフルオロプロパン(HCFC-225ca)
  • 1,3-ジクロロ-1,1,2,2,3-ペンタフルオロプロパン(HCFC-225cb)
  • 1,1,1,2,3,4,4,5,5,5-デカフルオロペンタン(HCFC-43-10ee)

もちろん全部を正確に覚える必要はありません。メタンとHCFC(ハイドロクロロフルオロカーボン)のうちのいくつか、程度の覚え方で充分です。

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