H25年 水質概論 問10 問題と解説

有害化学物質の人体影響に関する記述として、最も不適切なものはどれか。

  1. HCHはα、β、γ、δ体などの異性体があり、それらの残留性は同じである。
  2. DDTは環境中で分解されにくく、食物連鎖によって生物濃縮される。
  3. 1,3-ジクロロプロペンは、腹痛、嘔吐、肺水腫などを起こす。
  4. トリクロロエチレンは、人に対する発がん性の可能性があるとされる。
  5. 有機りん剤による中毒症状は、アセチルコリンエステラーゼの阻害に起因する。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

HCH(hexachlorocyclohexane、ヘキサクロロシクロヘキサン)は殺虫効果の高い優れた農薬として使われていましたが、虫に対してだけではなく人体に対しても毒性がある上、残留性もあるということで、現在では使われていません。

これにはα、β、γ、δ体などの異性体がありますが、それらの残留性はそれぞれ異なります。

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