有害化学物質の人体影響に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- HCHはα、β、γ、δ体などの異性体があり、それらの残留性は同じである。
- DDTは環境中で分解されにくく、食物連鎖によって生物濃縮される。
- 1,3-ジクロロプロペンは、腹痛、嘔吐、肺水腫などを起こす。
- トリクロロエチレンは、人に対する発がん性の可能性があるとされる。
- 有機りん剤による中毒症状は、アセチルコリンエステラーゼの阻害に起因する。
正解 (1)
解 説
HCH(hexachlorocyclohexane、ヘキサクロロシクロヘキサン)は殺虫効果の高い優れた農薬として使われていましたが、虫に対してだけではなく人体に対しても毒性がある上、残留性もあるということで、現在では使われていません。
これにはα、β、γ、δ体などの異性体がありますが、それらの残留性はそれぞれ異なります。
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