H25年 水質概論 問9 問題と解説

排水の流入のないときの溶存酸素濃度が直線DD′である河川に、有機物を含む排水が図に示した位置で流入した場合の溶存酸素濃度の流下距離に対する変化として、最も適切なものはどれか。ただし、この河川の流下距離は十分に長いものとし、溶存酸素濃度は水面からの再曝気と水中での有機物の分解に伴う酸素消費によって決定されるものとする。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

排水には有機物が含まれるので、これが流入した際には有機物を分解するために酸素を消費するので、溶存酸素は減ります。しかし、問題文より「河川の流下距離は十分に長い」とあるので、そのうちに流入した有機物が全て分解され、一方で、減少している酸素は空気中から供給され続けるので、最終的にはもとの溶存酸素濃度まで回復します。

よって、図の(3)の曲線のような軌跡をたどります。

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