H25年 水質概論 問8 問題と解説

水質指標に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. BODは水中の好気性の微生物によって消費される溶存酸素量であり、有機汚濁指標の一つである。
  2. 一般的にCODCrはCODMnより高い値を示す。
  3. 大腸菌群は、ふん便汚染の指標として用いられる。
  4. クロロフィルaは、閉鎖性水域等の植物プランクトン量の指標として用いられる。
  5. ジェオスミンと2-MIBは、病原性微生物汚染の指標として用いられる。

法改正により、選択肢(3)は問題として不適切です。これを除き、4肢択一問題と考えてください。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

(5)について、ジェオスミンも2-MIBも、カビ臭の原因物質として知られる化学物質です。人によっては(というか多くの人が)不快な臭いだと感じますが、毒があったり病気になったりするわけではないので、病原性微生物汚染の指標としては使えません。

ちなみに、(3)は出題当時は正しい記述でしたが、2022年の法改正で「大腸菌群」の項目は「大腸菌」に改められました。(3)に書かれている「大腸菌群」という項目は、現在の水質指標には存在しません。詳しくはこちらのページをご参照ください。

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