H25年 汚水処理特論 問16 問題と解説

りん除去及びりん回収技術に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 無機凝集剤による凝集分離処理が行われる。
  2. HAP法は、原水に鉄塩を添加し、pH調整を行って晶析させるものである。
  3. MAP法は、アンモニアの存在下でマグネシウム剤を添加し、pH調整を行って晶析させるものである。
  4. 生物的脱りん法は、活性汚泥法において汚泥のりん含有量を高め、余剰汚泥として系外に排出する方法である。
  5. 生物的脱りん法では、補完的に凝集剤添加法などの物理化学的プロセスを併用することがある。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

HAP法は、ヒドロキシアパタイト(水酸化リン酸カルシウム)としてりんを晶析する方法です。りんを含む原水にカルシウムを加え、pH調整することでヒドロキシアパタイトを生成させるため、鉄は関係がありません。

よって、「鉄塩」ではなく、「カルシウム塩」が正解です。

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