地上源とみなせる排出口において、汚染物質排出量Q及び排出熱量QHを2倍にし、他の条件は変わらないとき、最大着地濃度Cmaxはおよそ何倍になるか。
ただし、最大着地濃度はサットンの式(a)に、煙の上昇高さ⊿HはCONCAWEの式(b)に従うものとする。ここで、uは風速、Heは有効煙突高度、その他の記号は定数である。
- 0.7倍
- 1.0倍
- 1.4倍
- 2.0倍
- 2.8倍
正解 (2)
解 説
この問題のポイントは、問題文に地上源の排出口とあるため、煙突の高さは0mと考えられることです。そうすると、有効煙突高度Heと煙の上昇高さ⊿Hが等価ということになります(有効煙突高度は煙突の高さに煙の上昇分を足したものであり、ここでは煙突の高さが0mのため)。
まずは(a)式、(b)式をそれぞれ定数部分(問題文より、変数はQとQHのみ)をまとめてAまたはBとし、簡略化します。すると、(a)式は、
となり、(b)式は、
となります。ここで上述の通り、He=⊿Hと考えてよいので、下の式を上の式に代入すると、
となります。こうなると分子にQ、分母にQHがあるとわかるので、両者をそれぞれ2倍しても係数同士が約分されて、Cmaxは変わりません。
よって、選択肢(2)の1.0倍が正解となります。
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