H24年 大気概論 問10 問題と解説

過去の大気汚染による健康被害に関する記述に該当するものはどれか。

気温逆転が起こり、浮遊ばいじん濃度は平時の十数倍、SO2濃度は数倍に達した。例年の同時期に比べて約4000人の過剰死亡が観察された。

  1. ミューズ事件(ベルギー)
  2. ドノラ事件(アメリカ)
  3. ロンドン事件(イギリス)
  4. ロサンゼルス事件(アメリカ)
  5. 四日市ぜん息(日本)

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

(1)のミューズ事件は1930年に起こり、60人が死亡しました。原因物質はSO2です。

(2)のドノラ事件は1948年に起こり、17人が死亡しました。これも原因物質はSO2です。

(3)のロンドン事件は1952年に起こりました。設問の通りです。

(4)のロサンゼルス事件は1955年に起こりました。しかし、この原因は大気汚染ではなく、高温のためと考えられています。よって、この事件は公害ではありません。

(5)の四日市ぜん息は1961年に起こりました。これも原因物質はSO2です。

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