H24年 水質有害物質特論 問9 問題と解説

アンモニア排水の処理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. アンモニアは多くの重金属イオンと錯体をつくる。
  2. 水溶液中でアンモニウムイオンは遊離アンモニアと平衡を保っており、pHが高くなると遊離アンモニアの存在比が高くなる。
  3. アンモニアストリッピング法によるアンモニアの除去率は、水温の影響を受ける。
  4. 陽イオン交換樹脂は、アンモニウムイオンを硝酸イオンとイオン交換する。
  5. 触媒分解法は、アンモニアを無害な窒素ガスとして大気に放出する。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

アンモニウムイオン(NH4+)は陽イオンで硝酸イオン(NO3)は陰イオンなので、これらを交換することはできません。

アンモニア排水の処理としては、陽イオン交換樹脂でアンモニウムイオン(NH4+)と水素イオン(H+)とを交換し、アンモニウムイオンを除去します。

また、陰イオン交換樹脂で硝酸イオン(NO3)と水酸化物イオン(OH)とを交換し、硝酸イオンを除去します。

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