H24年 汚水処理特論 問20 問題と解説

試料の採取及び保存方法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. BOD、COD検定用試料は、微生物の活動を抑え、藻類などによる光合成作用を防ぐため、低温(0~10℃)、暗所に保存する。
  2. 銅、亜鉛の検定では、懸濁物質への吸着を抑えるため、試料採取後、直ちにろ過したろ液を用いる。
  3. ノルマルヘキサン抽出物質の試料採取時には、試料容器を試料で共洗いしない。
  4. 貯水槽からある深度の試料を採水するときに、ハイロート採水器が用いられることがある。
  5. 大腸菌群の検定用試料は、0~5℃の暗所に保存し、9時間以内に培養試験を開始する。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

銅や亜鉛などの金属類の検定を行う際は、試料採取直後に硝酸を添加します。これは、水のpHを下げておくことで金属類がイオンの形で存在させるためです。もしpHが高めだと、金属が析出して容器の底に沈殿したり、壁に吸着したりする恐れがあります。

また、(2)にあるようなろ過操作は必要ありません。

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