製油所における、プロセス排水の発生源として、誤っているものはどれか。
- エジェクター用スチームの凝縮水
- 原油脱塩装置に注入される水
- 分散用の吹き込みスチームの凝縮水
- バラスト水
- 原油中に絡んで入った水分
正解 (4)
解 説
バラスト水とは、船舶(タンカー)のバランスを取るために、重しとしてハッチに入れる海水のことです。
(4)に関して、タンカーが石油を積んでいるときには、その重量で重心がしっかりとするため、船は安定して航行することができます。しかし、目的地で石油を下ろしてしまうと、船体が軽くなって安定感がなくなります。
それだと安全な航行ができなくなってしまうので、石油が入っていたタンクに海水を取り込むことで、石油を積んでいたときと同様なバランスを実現しています。(石油のタンクとは別に、専用のハッチを有する船もあります。)
よって、バラスト水は今まで石油が入っていたところに入れる水なので、少しの油分を含むことになります。しかし、これは原油を石油製品にする製油工程(プロセス)で生じるものではないため、プロセス排水には当たりません。
その他の選択肢に書かれているものは、いずれも製油工程(プロセス)で排出される排水なので、これらはプロセス排水に該当します。
以上から、正解は(4)となります。
コメント
ちがくね?
解説を見直しました。
ご指摘ありがとうございます。