H24年 大規模水質特論 問8 問題と解説

製鉄所排水の処理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 水使用の合理化が進んでおり、循環率は90%以上に達する例がある。
  2. 排水の平均的なpHは工程により異なるが、すべて酸性である。
  3. 高炉集じん排水は汚染物質として酸化鉄、コークス粉、鉱石粉等を含む。
  4. 冷間圧延排水は汚染物質として油分を多く含む。
  5. めっき排水にはクロムが含まれる。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

「すべて酸性」という箇所が明らかに言い過ぎです。

製鉄所排水とくくっていても、実際にはコークス炉や転炉など様々な炉があったり、酸洗浄排水やメッキ排水など多岐にわたります。そのため、たとえばアンモニア水を使ったり、アルカリ洗浄をするような場所ではその排水もアルカリ性になるので、(2)が誤りです。

ちなみに、上記では排水がアルカリ性の例をあげましたが、もちろん酸性や中性のところもあります。

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