H23年 大気概論 問1 問題と解説

二酸化窒素に係る環境基準に関する記述中、下線を付した箇所のうち、誤っているものはどれか。

  1. 二酸化窒素に係る環境基準は、次のとおりとする。1時間値の1日平均値が0.04ppmから0.06ppmまでのゾーン内又はそれ以下であること。
  2. 1の環境基準は、二酸化窒素による大気の汚染の状況を的確に把握することができると認められる場所において、(1)中性ヨウ化カリウム溶液を用いる(2)吸光光度法又は(3)オゾンを用いる(4)化学発光法により測定した場合における測定値によるものとする。
  3. 1の環境基準は、(5)工業専用地域、車道その他一般公衆が通常生活していない地域又は場所については、適用しない。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

二酸化窒素を吸光光度法で測定する場合、その発色試薬は「中性ヨウ化カリウム溶液」ではなく、「ザルツマン試薬」です。ザルツマン試薬と二酸化窒素が反応すると赤色に発色します。

中性ヨウ化カリウム溶液は、二酸化窒素ではなく光化学オキシダントの分析に用いられます。

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