H23年 汚水処理特論 問13 問題と解説

上向流式嫌気汚泥床に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 自己造粒化したグラニュール汚泥を用いる。
  2. 汚泥床部分の汚泥濃度は50000mg/L以上になる。
  3. 低濃度有機排水の処理に適している。
  4. グラニュール汚泥の沈降速度が20~40m/hと大きい。
  5. 高濃度有機排水の処理では、アルカリ補給の意味から、処理水の循環を行う場合がある。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

上向流式嫌気汚泥床はUp-flow Anaerobic Sludge Blanketの頭文字をとってUASBと呼ばれることも多いです。特徴として、高濃度有機排水の処理に適していることが挙げられます。

この問題では、(2)で汚泥濃度が濃いことを示唆していて、(4)で汚泥がたくさん沈降することを表現していて、(5)で高濃度有機排水の処理に言及しています。

この中で(3)の低濃度処理に適しているというのは、ほかの選択肢からみても浮いているということがわかります。

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