H22年 大気特論 問13 問題と解説

JISによる試料ガス採取装置に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 採取管の先端の形状は、ダストが混入しにくい構造とする。
  2. 採取管の材質は、排ガスの組成や温度などを考慮して選ぶ。
  3. 必要に応じて採取管の先端又は後段に、一次ろ過材を装着する。
  4. 採取管と捕集部又は前処理部を接続する導管は、なるべく短くする。
  5. SOx分析用試料ガスの採取では、採取管と導管を100℃程度に加熱する。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

採取管と導管を加熱するということは正しいのですが、100℃ではなく200℃程度に加熱します。そもそも加熱が必要なのは、試料ガス中の水分や露点の高いガス成分が、採取管や導管中で凝縮したり凝縮水が導管中で凍結したりすることを避けるためです。

よって、「100℃程度」だと水蒸気がぎりぎり凝縮するかしないかの温度なので、この温度ではやや低いといえます。200℃ほどあれば、ほぼ全てのガス成分がガスのまま安定でいられるので、正確な測定ができるようになります。

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