JISによる試料ガス採取装置に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 採取管の先端の形状は、ダストが混入しにくい構造とする。
- 採取管の材質は、排ガスの組成や温度などを考慮して選ぶ。
- 必要に応じて採取管の先端又は後段に、一次ろ過材を装着する。
- 採取管と捕集部又は前処理部を接続する導管は、なるべく短くする。
- SOx分析用試料ガスの採取では、採取管と導管を100℃程度に加熱する。
正解 (5)
解 説
採取管と導管を加熱するということは正しいのですが、「100℃」ではなく「200℃」程度に加熱します。
排ガス試料を採取する際には、試料ガス中の水分や露点の高いガス成分が採取管や導管中で凝縮したり、凝縮水が導管中で凍結したりすることを避けるため、保温または加熱が必要となります。
特に、分析対象が硫黄酸化物のときは、その酸露点を考慮して200℃程度に常時加熱することが求められます。
よって、正解は(5)です。
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