H22年 大気概論 問3 問題と解説

特定工場における公害防止組織の整備に関する法律に規定する大気関係公害防止管理者が管理する業務として、主務省令で定められていないものはどれか。

  1. 使用する燃料または原材料の検査
  2. 測定機器の点検および補修
  3. ばい煙量またはばい煙濃度の測定の実施およびその結果の記録
  4. ばい煙発生施設の配置の改善
  5. 特定施設についての事故時における応急の措置の実施

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

大気関係公害防止管理者の業務は以下の7項目です。

  1. 使用する燃料または原材料の検査
  2. ばい煙発生施設の点検
  3. ばい煙発生施設において発生するばい煙を処理するための施設およびこれに附属する施設の操作、点検および補修
  4. ばい煙量またはばい煙濃度の測定の実施およびその結果の記録
  5. 測定機器の点検および補修
  6. 特定施設についての事故時における応急の措置の実施
  7. ばい煙に係る緊急時におけるばい煙量またはばい煙濃度の減少、ばい煙発生施設の使用の制限その他の必要な措置の実施

同様の問題がたびたび出題されているので、上記の7項目はぜひ押さえておきたいところです。


ちなみに、別解として、選択肢の文章に「改善」という文言が含まれているものを誤りの記述とする…というアプローチが可能です。

過去の出題傾向を見ると、誤りの記述(=正解の選択肢)には以下のようなものがあります。

  • ばい煙発生施設の改善
  • ばい煙発生施設の配置の改善

上記のような改善をすること自体は良いことかもしれませんが、公害防止管理者に求められているのは公害防止の維持管理であり、改善までは要求されていません。

よって、選択肢の中に「改善」という言葉があれば、これは公害防止管理者が管理する業務ではないと判断することができます。

ただし、年によってはいずれの選択肢にも「改善」が含まれずに出題されることもあります。そのため、これは毎回使えるアプローチではないので、やはり上記の7項目を正確に覚えることが重要です。

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