H22年 水質有害物質特論 問11 問題と解説

化合物Aを含む排水500mLのpHを3.5に調節した後、固相カラムに化合物Aを吸着させ、さらに溶媒で溶出し、1mLの溶液とした。この溶液を高速液体クロマトグラフに20μL注入して分析したところ、化合物Aのピーク面積が180000であった。

標準として作製した化合物Aの溶液各20μLでは以下のような結果が得られたとすると、排水中の化合物Aの濃度(mg/L)はおよそいくらか。

(化合物Aの標準溶液、mg/L) (ピーク面積)

  •  5   50000
  • 25  250000
  • 50  500000
  1. 0.018
  2. 0.036
  3. 9.0
  4. 18
  5. 36

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

標準溶液の各濃度でピーク面積が与えられていますが、いずれもピーク面積は標準溶液の10000倍であることがわかります。よって、ピーク面積が180000のとき、aは次のように求められます。

問題文より、もともと500[mL]あった試料を前処理によって1[mL]まで濃縮していて、その濃度が計算で出した18[mg/L]です。つまり、500倍濃縮した値を元に戻すためには500倍希釈すると考えればよいので、求める答えは、以下のようになります。

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