H22年 水質有害物質特論 問8 問題と解説

アンモニア・亜硝酸・硝酸排水の処理に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. アンモニアストリッピング法では、排水のpHを酸性にして、アンモニウムイオンをアンモニアガスに変え、大気に揮散させる。
  2. 不連続点塩素処理法では、アンモニアを塩素で酸化して、窒素ガスに分解する。
  3. イオン交換法では、陽イオン交換樹脂はアンモニウムイオンをイオン交換する。
  4. イオン交換法では、陰イオン交換樹脂は、硝酸イオン、亜硝酸イオンをイオン交換する。
  5. 触媒分解法では、排水に空気を供給し、加温加圧条件下で高性能触媒と接触させ、アンモニアを窒素ガスとする。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

アンモニウムイオンから弱塩基であるアンモニアを遊離させたいときは、より強い塩基を加えればよいです。弱い塩基のイオンに対して強い塩基を入れると、強い塩基がイオンになって、弱い塩基が遊離します。これを、「弱塩基の遊離」といいます。

よって、強塩基を加えるということはpHをアルカリ性にするということと同義なので、(1)の「pHを酸性にして」が不適で、正しくは「pHをアルカリ性にして」です。

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