H22年 汚水処理特論 問25 問題と解説

全りんの検定方法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 全りんには、りん酸イオン、ポリりん酸類などの無機体のりんのほかに、りん脂質などの有機体のりんが含まれる。
  2. 試料にペルオキソ二硫酸カリウム溶液を加え、沸騰水浴中で30分間反応させて、種々のりん化合物をりん酸イオンとする。
  3. レシチンのように分解されにくい有機体のりん化合物や多量の有機物を含む場合には、硝酸-過塩素酸分解法又は硝酸-硫酸分解法を適用する。
  4. りん酸イオンは、モリブデン青吸光光度法により定量する。
  5. 海水のように塩化物イオンを多量に含む試料では、分解時に塩素が生成して発色を妨害するので、塩素を還元又は除去してから発色操作を行う。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

(2)の記述は惜しいのですが、「沸騰水浴中(=100℃)」ではなく、「高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)中で120℃」です。

ペルオキソ二硫酸カリウムを用いることや、30分間の加熱酸化分解を行うことは正しいです。

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