H22年 汚水処理特論 問2 問題と解説

長さ20m、深さ5mの横流式沈殿池に、濁水が平均流速0.2m/minで流入しているとき、懸濁粒子の除去率(%)として適切なものはどれか。ただし、沈殿池全体で水の流れは平行かつ均一であり、懸濁粒子の沈降速度は2cm/minで一定とする。

  1. 20
  2. 40
  3. 60
  4. 80
  5. 100

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

長さ20mで、平均流速0.2m/minということは、滞留時間は以下のようになります。

沈降速度は2cm/minなので、100分間に沈降する高さは次の通りです。

よって、深さ2m以下から流入してきた懸濁物質については滞留時間の間に底に沈殿することになります。

一方で、深さ2m以上から流入してきた懸濁物質については、沈殿しないまま通過することに成ります。沈殿池の深さは5mで、どの高さにも均一に懸濁物質が存在すると仮定しているため、懸濁粒子の除去率は5mと2mの比で表すことができるので、

となります。

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