H22年 汚水処理特論 問1 問題と解説

無機性排水の処理方法の選定に関する記述として、不適切なものはどれか。

  1. 浮遊物質が多い排水を静置沈殿したところ、数時間以内で浮遊物質が目的の値以下になったので自然沈殿法の採用を検討する。
  2. 静置沈殿では、浮遊物質が目的の値以下にならなかったので、凝集沈殿を試みる。
  3. 浮遊物質を除去した後でも有害物質を含有していたので、pH調整、酸化、還元などの化学的方法を検討する。
  4. pH調整、酸化、還元を試みても、処理水に有害物質が残るので、吸着やイオン交換などを検討する。
  5. 油分を含む排水で、静置浮上で遊離油を分離しても油分が目的値以下にならないことから、逆浸透法を検討する。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

逆浸透法は、海水を淡水化するときなどに使われるように、溶媒と溶質の分離に用いる手段です。今回のような水分と油分を分離する手段としては使われません。

水分と油分を分離する手段としては、まずは静置浮上、それで駄目なら凝集沈殿法を試みるのが一般的です。

コメント