H22年 公害総論 問8 問題と解説

大気環境問題に関する記述として、誤っているものはどれか。

1. 固定発生源から放出される二酸化硫黄量の減少は、燃料の低硫黄化と排煙脱硫による。
2. 二酸化硫黄の酸化により生成した硫酸は、雨が酸性化する主要な原因となる。
3. 光化学オキシダントは、窒素酸化物と揮発性有機化合物が光化学反応して生成する二次大気汚染物質である。
4. 一酸化窒素の健康、植物等への影響は二酸化窒素よりも強く、一酸化窒素に係る環境基準が定められている。
5. 自動車は、大都市域での大気汚染への寄与率が大きいと考えられている。

　解 説　　　　

二酸化窒素のほうが健康や植物などへの影響力が強いため、環境基準は二酸化窒素で設けられています。また、一酸化窒素は空気中の酸素に触れると簡単に二酸化窒素へと酸化されるため、そのような意味からも二酸化窒素の基準を設けておけば問題ないということになります。