H22年 大規模水質特論 問7 問題と解説

次の大規模設備の水質汚濁防止対策に関する記述のうち、鉄鋼業に該当するものはどれか。

  1. 排水中には、生分解しやすい有機酸等のBOD成分が多い。
  2. 処理の対象となる主要な水質汚濁物質は、油分、硫化水素、メルカプタンである。
  3. 蒸解工程から排出される廃液は、濃縮燃焼してエネルギーと薬剤を回収する。
  4. バラスト排水は、加圧浮上等で油分を除去する。
  5. 熱間圧延工程排水は、一般的には直接冷却系と間接冷却系を別系統で処理する。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

(1)は鉄鋼業でのことではなく、有機物を多く扱う食品業の説明になっています。

(2)は油分、硫黄分、有機物を含む事業の説明なので、これは製油所が該当します。

(3)は蒸解工程と廃液のエネルギー回収がありますが、このようなことをやっているのは製紙工場です。よって、(3)は紙・パルプ業の説明になります。

(4)について、バラスト水とは、船舶の底に重しとして積み込む海水のことです。船舶を特に多く使うのは石油関連事業なので、これも(2)と同じく製油所の説明です。

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