ダストの粒径分布を表すロジン・ラムラー分布式に関する記述として、誤っているものはどれか。
- 産業活動で発生するダストの粒径分布に、よく適合するといわれている。
- 粒度特性係数βが大きくなるほど、粒径分布は小粒子径側に寄る。
- 分布指数nが大きい値になるほど、ダストの粒子径範囲は広くなる。
- 鉱工業における各種ダストのnは、一般に0.6~2の範囲にある。
- 積算分布(ふるい上)が50%となる粒子径dpは、中位径である。
正解 (3)
解 説
ロジン・ラムラー分布式は、破砕・粉砕などで生じた粒子の粒子径分布を表す式で、以下で示されます。
ここで、Rは積算ふるい上分布、βは粘度特性係数、dpは粒子径、nは分布指数です。nは1前後(選択肢(4)では0.6~2となっています)ですが、この数字が大きいほど粒子の大きさが揃っていることを示します。逆にnが小さいと、粒子径がばらばらで、分布が散っているということになります。
「分布指数」という名前だとわかりづらいのですが、「粒子径の均一度合い」のパラメータだと思ってください。
よって、選択肢(3)の文章がおかしいということになります。
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