問 題
水質汚濁の要因に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- 工場・事業場排水については、生活排水に比べ、排水規制の強化等の措置の効果がほとんど出ていない。
- 生活排水等については、下水道整備がいまだ十分でない地域がある。
- し尿浄化槽については、維持管理において適正を欠いている面がある。
- 内湾、内海、湖沼等については、水が滞留し、汚濁物質が蓄積しやすいという物理的要因がある。
- 内湾や内海等の臨海部については、人口や産業が集中しているという社会経済的要因がある。
正解 (1)
解 説
(1)の記述は反対で、工場・事業場排水のほうが生活排水よりも措置の効果が出ています。
というのも、工場や事業場には厳しい排水基準が設けられていて、それを守らないと改善命令が出たり、悪質な場合には業務停止措置や責任者の逮捕もあり得ます。また、企業はイメージも大事なので、環境への配慮を欠かすことはできません。
これらの理由から、工場・事業場排水に関しては、排水規制の強化などの措置が効果を現しています。
一方、炊事・洗濯・入浴など人の日常生活に伴って排出される生活排水については、選択肢(2)にもあるように下水道の整備が間に合っていないことなどから、十分な対策が取れていないというのが現状です。
以上から、正解は(1)となります。
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