R1年 汚水処理特論 問2 問題と解説

 問 題     

凝集沈殿法に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 陰イオン性ポリマーによる凝集効果は、主として負に帯電している懸濁粒子の表面電荷の中和による。
  2. 非イオン性のポリマーは無機凝集剤と併用されることが多く、粒子間に吸着架橋してフロックの粗大化に効果がある。
  3. 凝集に適したpHは、原水の性状や除去対象物によって異なり、目的に合った適切なpHで使用する必要がある。
  4. 凝集剤の選定に当たっては、ジャーテストなどの凝集試験を行う必要がある。
  5. 凝集沈殿法は、排水の清澄化だけでなく、COD、色、りん酸塩などの除去にも用いられる。

 

 

 

 

 

正解 (1)

 解 説    

(1)について、懸濁粒子が負に帯電しているのであれば、陰イオン性ポリマーを使ってもマイナスの電気とマイナスの電気で反発しあうだけです。これでは凝集沈殿ができません。このような場合には陽イオン性ポリマーを使ってプラスとマイナスの組み合わせにするべきです。

よって、「陰イオン性ポリマー」を「陽イオン性ポリマー」に直せば正しい文章となります。

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