R1年 大気有害物質特論 問3 問題と解説

 問 題     

気液向流の吸収塔では、下に示すX-Y線図において、塔頂、塔底の状態を表すT点(x2, y2)、B点(x1, y1)を結んだ線が操作線となる。他方、平衡関係は曲線OEで表される。ここで、液ガス比を表す式として、正しいものはどれか。

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

液ガス比というのは、吸収液と被処理ガスとの流量比のことです。

T点とB点はそれぞれ塔頂(top)、塔底(bottom)の状態を表しています。気液向流なので、有害物質を多く含むガスが吸収塔の塔底から塔頂へと上がり、有害物質を処理するための吸収液が塔頂から塔底へと落ちてくるのをイメージしてください。

ここで、ガスは塔底(B点)では有害物質を多く含みますが、塔頂(T点)では洗浄されているので有害物質が減っていることが図からもわかります。液のほうは、反対に塔頂(T点)ではクリーンだったものが、塔底(B点)にたどり着く頃にはたくさんの有害物質を吸収しています。

それをつないだものが図中で「操作線」として示されていますが、この操作線の傾きが吸収液と被処理ガスとの流量比を表していて、この比のことを液ガス比と呼びます。

よって、正解は(5)となります。

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