H30年 大気有害物質特論 問6 問題と解説

次に記述されている性質を持つ特定物質はどれか。

常温で無色~淡黄色の液体であり、不燃性で爆発性もない。ほとんどの金属と反応して水素を発生する。水に対する溶解熱は極めて大きい。

  1. ふっ化水素
  2. シアン化水素
  3. 塩化水素
  4. クロロ硫酸(クロルスルホン酸)
  5. 二硫化炭素

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

「淡黄色」というのがキーワードで、これが大きなヒントとなっています。特定物質で淡黄色の液体といえば(4)のクロロ硫酸(クロルスルホン酸)と(5)の二硫化炭素しかありません。ただし、二硫化炭素は燃えやすく爆発性も有しているので、問題文に該当するのは(4)のクロロ硫酸となります。

また、問題文の記述には「水に対する溶解熱は極めて大きい」とありますが、クロロ硫酸は水に溶けると大きな発熱を伴いながら塩化水素と硫酸に分解されます。どちらも危険な物質なので、クロロ硫酸の漏洩時に注水してはいけません(被害が拡大します)。

コメント