H30年 大気特論 問1 問題と解説

灯油に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 引火点は40℃以上である。
  2. 密度は0.79~0.80g/cm3程度である。
  3. JIS 1号灯油は、一般に白灯油とよばれる。
  4. JIS 2号灯油の硫黄分は、JIS 1号灯油のそれよりも小さい。
  5. JIS 2号灯油は、動力用に供される燃料としては、煙点の規格はない。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

(1)と(2)には灯油の基本的な性状が書かれています。これらは両方とも正しいです。

(3)~(5)について、灯油には1号と2号があり、1号が白灯油といわれる精製度の高いもので、2号が茶灯油といわれる精製度の低いものです。よって、まず(3)の記述は正しいです。

(4)の硫黄分は灯油にとって不純物なので、精製度の高い1号のほうが2号よりも硫黄分が少ないはずです。よって、(4)の記述は1号と2号が反対になっているため、これが正解の選択肢です。ちなみに、1号灯油の硫黄分は0.0080%以下、2号灯油の硫黄分は0.50%以下とされています。

(5)に関して、1号は煙点23mm以上という規定がありますが、2号には煙点の規定がありません。

コメント