H30年 公害総論 問7 問題と解説

地球温暖化対策の新たな国際枠組みに関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. 2015年に開催された国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で、パリ協定が採択された。
  2. 産業革命前からの世界の平均気温上昇を2.5℃より低く保つことが、世界共通の長期目標として設定された。
  3. すべての締約国は、温室効果ガス削減目標・行動を5年ごとに提出・更新する。
  4. 世界全体の実施状況を5年ごとに締約国会議で確認する(グローバル・ストックテイク)。
  5. COP21に先立って我が国が提出した2020年以降の貢献案は、「2030年度までに2013年度比で-26.0%とする」であった。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

(2)の「2.5℃」が誤りで、正しくは「2℃」となります。

COPからの出題は珍しいので、個人的にはこの問題を捨て問題扱いしてしまっても構わないと思います。ただし、この協定に限らず、長期的なプランの見直しは5年ごとに行われることが多いので、(3)や(4)は何となく合っていそう…くらいには考えたいところです。

また、(5)の内容は正しいですが、これは2015年時点の古い内容となっています。

その後、2021年には「2050年カーボンニュートラルと整合的で、野心的な目標として、2030年度において温室効果ガスを2013年度から46%削減することを目指す。さらに、50%の高みに向け挑戦を続けていく。」という新たな目標を国連に提出しています。

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