H30年 公害総論 問12 問題と解説

平成27年度の騒音・振動・悪臭の状況に関する記述中、(ア)~(ウ)の中に挿入すべき語句・数値の組合せとして、正しいものはどれか(平成29年版環境・循環型社会・生物多様性白書による)。

  • 騒音苦情の件数は、悪臭苦情の件数より( ア )。
  • 騒音苦情の件数は、振動苦情の件数の約( イ )倍である。
  • 近隣騒音(営業騒音など)は、騒音苦情全体の約( ウ )%である。

   ア   イ  ウ

  1. 少ない  10  40
  2. 少ない   5  40
  3. 多い    5  40
  4. 多い   10  20
  5. 多い    5  20

 

 

 

 

 

正解 (5)

(ア)について、これは体感的にもわかりやすいと思います。街中を歩いていて建設工事などがうるさいと感じることが珍しくない一方で、苦しくなるほど臭いがきついという体験はあまりありません(生活圏や個人の感性にもよるので、一概に断言はできませんが…)。よって、騒音苦情のほうが悪臭苦情よりも多いです。

(イ)について、これも数の大小だけならわかりやすいと思います。騒音苦情のほうが振動苦情の数よりもずっと多いです。ただし問われているのが10倍多いのか5倍多いのかという点なので、やや難しい問題だと思います。実際には、騒音が15,000件くらい、振動が3,000件くらいということで、正解は5倍となります。

(ウ)について、騒音苦情の内訳は、「建設作業騒音」と「工場・事業場騒音」がそれぞれ30%ずつくらい、「近隣騒音」が20%程度となっています。

以上から、正解は(5)です。

騒音・振動・悪臭に関する環境基準の達成率については、最新の数値をこちらのページにまとめてあるので、試験前には参照しておくとよいと思います。

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