H28年 大気概論 問7 問題と解説

地球温暖化に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. CO2などの大気中濃度が上昇すると、地表面から赤外線の形で放出されるエネルギーが吸収され、地表面に戻されるエネルギー量が増加して、地表温度が上昇する。
  2. 温暖化係数とは、代表的な温室効果ガスであるCO2の温室効果を1として相対的に示す値である。
  3. CFC-11の温暖化係数はCO2の約5000倍である。
  4. 現在の大気中CO2濃度は、産業革命開始前の2倍以上に上昇している。
  5. 化石燃料等の燃焼によって1年間に排出されるCO2の約半分が、大気中に蓄積されている。

 

 

 

 

 

正解 (4)

 解 説    

現在の大気中CO2濃度は大体400ppmくらいです。産業革命の開始時(1750年)は300ppmを少し下回るくらいだったので、正味、4割弱増加している計算になります。よって、(4)の「2倍以上」は言い過ぎなので、これが誤った選択肢です。

また、CO2濃度の比較対象としては「産業革命」のほか、「100年前」が出題されることもあります。CO2濃度は過去100年の間に80ppmほど上昇していることも併せて押さえておいてください。

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