H27年 汚水処理特論 問25 問題と解説

ノルマルヘキサン抽出物質の検定方法に関する記述中、下線を付した箇所のうち、誤っているものはどれか。

ノルマルヘキサン抽出物質とは試料を(1)pH4以下の弱酸性にして、ノルマルヘキサン抽出を行った後、(2)約120℃でノルマルヘキサンを揮散させたときに残留する物質をいう。

この試験は、主として揮散しにくい(3)鉱物油及び(4)動植物油脂類の定量を目的とするが、これらのほかに(5)界面活性剤などのノルマルヘキサンに抽出され揮散しにくい物質も、定量値に含まれる。

 

 

 

 

 

正解 (2)

 解 説    

(2)が「約120℃」ではなく、正しくは「約80℃」です。

実際にこの操作をしたことがある人ならわかると思いますが、ノルマルヘキサンを揮散させる方法は恒温水槽を使います。水で温めるので、100℃を超えて温めることはできません(100℃以上の必要があれば、水浴ではなく油浴を用います)。

また、そのことを知らなくても、ノルマルヘキサンとは(直鎖の)ヘキサンのことで、C6H14と炭素数のそんなに多くないアルカンなので、沸点もそんなに高くはないと判断し、選択肢(2)が誤りだと判断できるとよいと思います(ちなみに沸点は69℃です)。

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