H25年 汚水処理特論 問11 問題と解説

活性汚泥法の施設を運転していたところ、操業状況が変更になり、流入排水量が3分の1に、流入排水のBOD濃度が240mg/Lから180mg/Lにそれぞれ低下した。同じ容量の曝気槽を継続して使用するとき、MLSS濃度(mg/L)はいくらにすればよいか。

ただし、これまでのMLSS濃度は3000mg/Lであり、BOD汚泥負荷は、0.4kgBOD/(kgMLSS・日)を0.05kgBOD/(kgMLSS・日)に減少させるものとする。

  1. 1500
  2. 4000
  3. 4500
  4. 5000
  5. 6000

 

 

 

 

 

正解 (5)

 解 説    

この問題は、問題文にある単位に注目すれば解きやすいと思います。BOD汚泥負荷は以下の式で表すことができます。

  • L:BOD汚泥負荷[kgBOD/(kgMLSS・日)]
  • BOD:BOD濃度[mg/L]
  • Q:流入水量[m3/日]
  • MLSS:MLSS濃度[mg/L]
  • V:曝気槽の容量[m3]

問題文より、操業状況変更前はL=0.4、BOD=240、MLSS=3000と与えられているので、

となり、これをQについて解きます。

続いて、操業状況変更後を考えます。問題文より、L=0.05、BOD=180、Q’=1/3Qなので、

となり、これをMLSSについて解くと、

と求めることができます。

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