有害化学物質の人体影響に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
- HCHはα、β、γ、δ体などの異性体があり、それらの残留性は同じである。
- DDTは環境中で分解されにくく、食物連鎖によって生物濃縮される。
- 1,3-ジクロロプロペンは、腹痛、嘔吐、肺水腫などを起こす。
- トリクロロエチレンは、人に対する発がん性があるとされる。
- 有機りん剤による中毒症状は、アセチルコリンエステラーゼの阻害に起因する。
正解 (1)
解 説
HCH(hexachlorocyclohexane、ヘキサクロロシクロヘキサン)は殺虫効果の高い優れた農薬として使われていましたが、虫に対してだけではなく人体に対しても毒性がある上、残留性もあるということで、現在では使われていません。
これにはα、β、γ、δ体などの異性体がありますが、それらの残留性はそれぞれ異なります。
コメント
サイトのご運営、誠にありがとうございます。勉強に大変活用させて頂いております。
一点確認させて頂きたく、コメントいたしました。
「トリクロロエチレンは、人に対する発がん性の可能性がある」という問題文が正となっていますが、現在でもこの問題文は正となりますでしょうか？テキストなどでは「発がん性である」と断定されているものもあるため、正誤に迷いました。
お手数おかけしますが、ご見解をお聞かせ頂けると幸いです。
よろしくお願いいたします。
当時は「可能性がある」でしたが現在は「ある」に変わっているので、問題文を改変しました。
ご指摘ありがとうございます！
水質概論H25の問4のページが開けません！
他の端末でも無理みたいです！
いくつかの環境で試したところ、こちらではどれも問題なく開けるのですが、念のためページの更新を行いました。