H25年 ばいじん・粉じん特論 問2 問題と解説

集じんにおけるガス温度に関する記述として、誤っているものはどれか。

  1. ガス温度が上昇すると、気体の粘度が高くなる。
  2. ガス温度が上昇すると、遠心力集じん装置の集じん率は低下する。
  3. 三酸化硫黄が含まれると、ガスの酸露点は大幅に低くなる。
  4. 電気集じん装置は、普通鋼材の強度の点から、通常は500℃以下で使用される。
  5. ガス温度が低下すると、洗浄集じん装置の集じん性能は向上する。

 

 

 

 

 

正解 (3)

 解 説    

三酸化硫黄が含まれると、ガスの酸露点は大幅に高くなります。

ガスは通常、露点の温度よりも高くなっているので、(3)のように酸露点が低くなるのであれば、ガスはガスのままです。これであれば何も問題はありません。しかし実際には、三酸化硫黄のせいで酸露点が高くなり、それがガスの温度以上になると、ガスが露点に達し、液体になってしまいます。

この液体(硫酸のことです、三酸化硫黄+水→硫酸)が煙道の腐食などを起こすため、この事象が問題となります。

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